車通勤の方、これから車を購入する予定のある方に質問だ。
貴方は、どのような判断基準で車を購入(または、購入予定)した?
「見た目がカッコ良いから!」
「予算内で買えたから」
「子供や家族が多いから、大きい車が必要だから」
「昔から、この車が欲しかったから」
「燃費が安いから」
などであろうか?
それとも、まだ購入する基準が曖昧で、迷っている段階だろうか?
今回の記事は、そんな迷っている方向けに書かれている。
また、私の考えた基準による内容となっている事から、一部偏見になっている部分も有るが、そこはご了承下して頂きたい。
初めて車を購入する方、これから新たに車を買い替えようか検討している方の1つの参考基準になれば、幸いだ。
それでは、本編に行こう。
①現状分析をしてみる
【今、車の状態はどうなっている?】
まず本題に入る前に、私が車を購入した経緯について説明させてもらう。
事の始まりは、オイル漏れ(整備士の話しでは、正確にはオイル漏れでは無かったようだが)のような現象が駐車場で起きてしまった。
このオイル漏れを切っ掛けに、メンテナンスするか、別の車に乗り換えるかを検討した。
検討するにあたり、メンテナンスと乗り換えのメリットとデメリットをそれぞれ書き出し、整理してみた。(先に話しておくと、新車購入は考えておらず、中古の軽自動車で、型落ち3年以内のを購入したいと考えていた。その理由については後程)
下記の内容が当時書き出していた内容だ。
【メリット】
・不具合が発生している部分のみ直すから、費用が抑えられる。
・車検が1年以上余裕があるので、まだまだ使用できる。
・2022年9月現在、物価の高騰や車の供給が追い付いていない為、新車・中古車の値引きがされにくい事から、高い状態で購入するのを回避できる可能性がある。
【デメリット】
・2022年9月現在、13年以上経過している事から、他の部分にも不具合が発生している可能性があり、更に費用が掛かる可能性が有る。
・現在エアコンの調子が悪く、暖房はつくが、冷房は効かない状態。
・エンジンの音が大きくなってきている。
【メリット】
・中古車でも3年ぐらいのモノなら、そこまで部品が消耗していない可能性がある。
・エアコンの不具合が、無い状態が手に入る可能性がある。
・新車より安く買える。
【デメリット】
・メンテナンスが別途発生する可能性がある。
・車検代が別途発生する可能性がある。
・2022年9月現在、物価の高騰や車の供給が追い付いていない為、新車・中古車の値引きがされにくい事から、高い状態で購入する可能性がある。
・狙っている色が手に入るか不透明。
【貴方のタイプはどっち?】
このメリット・デメリットを書き出していてふと思ったのが、車は消耗品である事から、必ず他の部分でメンテナンスが今後発生するのが確実に起きる事だ。
そう考えた時、果たして自分は、その不安を抱えたまま生活したり、不具合の対応をするのが苦痛かどうか考えた結果、嫌だったので、乗り換える事にした。
不安や突然の対応って、個人的には、焦ったり、その対応に意識がほとんど持っていかれるデメリットに苦痛を大きく感じていますが、読者の方々はいかがだろうか?
また、同じ時期に中古の車を購入した同僚は、直せる範囲を広がる事でスキルと費用を抑える事ができるから、10年以上経つ型落ちした車でも、例え不具合が発生したとしても、問題無いとの事であった。
読者の方々の中で購入を迷われている方、貴方はどちらのタイプに近いだろうか?
自分で「直せる・直したい」か「不安・直せない」も、購入する1つの判断基準になるだろう。
②軽自動車と普通車の税金を比較すると・・・?
【結果的に、どんな車をかったの?】
3年型落ちの中古の軽自動車を購入した。
【何で、中古の軽自動車を選択したのか?】
結論から言うと、下記の2点が主な理由だ。
①通勤手段として問題無い。
②安く抑えられる。
理由はこれだけ?
と思うかもしれないから、もう少し詳しく説明する。
【①通勤手段として問題無いから。】
そもそもの話し、車に興味が有るのか無いのか?と聞かれたら、無い。
運転している際にいつも思うのが、消耗していると感じてしまい、疲れが溜まりやすくなった事から、車に興味が無い。
また私は基本、興味が湧かない物事には、周囲の人からの目がどうだろうとお金をかけないで、必要な物や興味が有る事にお金をかけているのが好きなタイプだ。
なので、ちゃんと問題なく走れるのであれば、中古の軽自動車でも特に抵抗感はあまり無く、中古車を選ぶ切っ掛けの1つになった。
(今働いている所が、公共交通機関が使えない状態の為、車を使用している。公共交通機関が使える場所なら、車は所有しない。)
【安く抑えられるから。】
【①通勤手段として問題無いから。】でも書いたように、車に興味が無く、通勤で使えれば良いと考えている事から、普通自動車は対象の範囲から外れる。
車に興味が無い以外にも、普通自動車と軽自動車だと、毎年かかる自動車税や車検・タイヤやホイールなどの各種部品やメンテナンス等で、費用に差が出てきてしう。
仮に、2022年12月時点での自動車税を比較すると、下記のようになる。
普通自動車 | 軽自動車 | |
自動車税 | 29,500~111,000円 | 10,800円 |
(普通自動車は総排気量によって税金が変わる。(電気自動車やハイブリッドカーなどには、「グリーン化特例」が適用され軽減措置がとられる場合があります。))
普通自動車で1番税金が安い29,500円と軽自動車10,800円を10年間乗り続けた場合で比較してみた。
普通自動車 | 軽自動車 | 差額の合計 | |
1年目の合計 | 29,500円 | 10,800円 | 18,700円 |
2年目の合計 | 59,000円 | 21,600円 | 37,400円 |
3年目の合計 | 88,500円 | 32,400円 | 56,100円 |
4年目の合計 | 118,000円 | 43,200円 | 74,800円 |
5年目の合計 | 147,500円 | 54,000円 | 93,500円 |
6年目の合計 | 177,000円 | 64,800円 | 112,200円 |
7年目の合計 | 206,500円 | 75,600円 | 130,900円 |
8年目の合計 | 236,000円 | 86,400円 | 149,600円 |
9年目の合計 | 265,500円 | 97,200円 | 168,300円 |
10年目の合計 | 295,000円 | 108,000円 | 187,000円 |
いかがでだろうか?
この金額を、安いと捉えるか高いと捉えるかは読者に任せるが、私は高いと感じている。
何故か?その理由として、これが自動車税のみでの話しだからだ。
(なお、新規登録から13年以上経つと、軽自動車の税金が「12,900円」普通自動車の税金が「約33,900円~127,600円」に変わる。)
さらにここから、自動車保険(任意保険と自賠責保険)・車検代・オイルとエレメント交換・タイヤ(ノーマルタイヤとスタットレスタイヤ)・ホイール代・ガソリン代・駐車場代・タイヤ交換代・バッテリー交換・ワイパー交換・洗車…等々が、掛かる。
(幾つかは、自分で購入し、交換する事はできる。)
これだけ費用が掛かってしまう事が分かった上で、果たして自分は普通自動車に乗るメリットは有るのだろうか?私には、これだけの費用を上回るメリットは現時点では特に無い。
(補足ですが、3年以内の型落ちしている軽自動車ですが、正直新車との違いってそこまで無いかと思います。傷や走行距離ぐらい・・・(事故車は除きますが))
上記の内容を参考に改めて考えて欲しい。
今、購入を検討している車の維持費は幾らぐらいだろうか?ざっくりとした計算で構わないから、1度計算してみてくれ。
この判断は、今後ボディーブローのようにじわじわと効いてくる。途中でお金に困ってダウンしたくないだろ?
真剣に考える事を強くおススメする。
また、仮に18万円程費用が浮いたら何に使うか等の浮いたお金について考えてみるのも良いだろう。
それも1つの判断基準となる。(私の場合、VYMの購入か、PCの購入に充てたい。)
③この車で何を達成出来れば、目的が達成したと言えるのだろうか?
【何が達成出来たら、車を買って良かったと思えるだろうか?】
ここでは、貴方はどんな理由があれ「車が欲しい」と思っていると仮定しよう。
貴方が車を欲しいと考えた際に、「シンプルな目的」と「何が目的達成と呼べるのか?」を考えるのも重要な1つの判断基準となる。
その事について、私なりの例をあげて紹介しよう。
【何の為に車を購入するのか?】
・通勤で使用する為。
【達成基準】
・往復の通勤に安全で、問題なく使える。
・維持費他の車と比較した際、安く抑えれている。
上記のように、目的と達成基準が明確である場合、自分が今必要な車がある程度絞る事ができる。
今回の場合だと、「通勤で使用する」事が目的であり、達成基準が「通勤に問題なく使えて、維持費が安い車」である事から、ベンツやレクサス等の高級車にする必要性は無い。
で、あるならば、軽自動車・バイク・軽貨物車等が今必要な乗り物になる。
そこから、達成基準に書いてある「往復の通勤に安全で、問題なく使える。」で雪や台風等の影響を受けても安全性がこの中で高いモノが選ばれる。
そうすると、バイクの選択肢が消え、軽自動車か軽貨物車のどちらかになる。
こんな感じで、「目的」と「達成基準」を作る事で、本当に必要なモノが見えてくる。
長く乗る方にとっては、ぜひ「目的」と「達成基準」を作って欲しい。
④1週間で車をどのくらい使うのか?
【毎週平日と休日の移動距離はどのくらいだろうか?】
貴方は平日の1日平均どのくらいの距離を、移動しているだろうか?
平日を主に働いている場合、通勤と通勤の途中で買い物をするぐらいが主ではないだろうか?私の場合は、いつもこんな感じだ。
仕事がある日は、毎日決まったコースを行き来する退屈で不快な移動だが、距離がそこまで離れていないのが救いである。
私は週5日、決まったコースを車で移動している。つまり、1週間の大半はこの移動だけに使っている。
休日は運動不足を補いたい為、極力車は使わず、歩いて行動している。
ここで、1つ考えて欲しい。
今回の私のように、週の大半を通勤で使っているということは、1年間の3分の2以上は通勤の為だけに使っている事だ。果たして通勤を主に使う車に、いったいどのくらいの価値が有るのだろうか?
私には、この価値を見出せない。
車を使って、商売が出来ているのなら話しが分かる。しかし大半の車での通勤は、神経を使い、ガソリンを消耗し、時間やお金を消費しているのに過ぎないモノではないだろうか?
これは、あくまでも私の考えに過ぎないのだが、貴方はどう考えただろうか?
高い高性能なオプションやグレードの高い車に乗るのが果たして、本当に賢明な判断だろうか?
本当は乗りたいんじゃなくて、持っている車を皆に見せたいのではないのだろうか?
貴方にとって、これは価値が有る!と、言える車なら、それは迷わず買うべきだ。しかし、迷ってしまっているのなら、一旦立ち上がり、外にでて少し長い散歩をしてみてはいががだろうか?意外と散歩する事によって、頭がスッキリしやすくなる。
迷ったら、自分の迷いを紙やPCなどのメモに書き出してみてくれ。
意外な自分の価値感に気付くかもしれない。
⑤売却した際に、差が出るのは何故?
【隠された選択肢を知る】
もし仮に貴方が、車を購入したと仮定しよう。
その車は、自分が本当に価値を感じられて、この車にどのくらいの維持費が掛かるかを承知した上で、購入した車だ。
その車を数年~数10年乗っていたら、あちらこちらでメンテナンスが必要となってきた。
そんな時、貴方はふとこんな考えが頭によぎるだろう。
「売却して新しい車に乗り換えようか?」と。
その際、似たような状態の車でも、色・モデル・品質等で売却する際、金額に差がしょうじる事はご存知だろうか?
車の外観や内観に傷や汚れが有れば、査定時にマイナスになるのはご存知だと思うが、色がピンクや黄色等の色とパールホワイトや黒などの色で比較した際、査定時に金額が変わる事はご存知だろうか?
また、軽自動車と普通自動車でも同じ事が言える。
仮に軽自動車と普通自動車が、どちらも同じ年を経過していたのを売却した場合、新車購入時から経過した年数で車の価値は減少していく。(希少性が高かい車は、その限りではない)
ただし、軽自動車と普通自動車では価値の減少の仕方が違う事はご存知だろうか?
基本的に、軽自動車の方が価値が下がり難く、反対に普通自動車の方が下がりやすくなってる。
この違いは何であろうか?
答えの1つは、需要である。
数十年経っても飽きが来ない色、多くの人が求めている色、幅広い年代が乗っている車、男女関係なく評価される車、長く愛用できる車 等が需要の源となっている。
この需要が有るのか無いのかによって、価値が変わる。
もし、車を今すぐに購入しないといけない状況では無いのであれば、先の事を見据えたうえで、色・車種も吟味しておこう。この事で迷うのはとても素晴らしい事なのだ。何故なら、将来の貴方を助ける事に繋がるのだから。
⑥今すぐ払える金額は幾ら?
【今ある手札を、どう使う?】
車を購入する際、大きく分けて以下の2つの支払いで車を購入するだろう。貴方はどちらのタイプだろうか?
・ローンを組む。
・現金1括で購入。
どちらも、車を購入する事に変わりは無いのだか、最終的な金額では大きな差が出来る。
例えば、200万円の新車をローンを組んで購入したとしよう。条件は以下のようにする。
借入金100万円、返済期間5年、金利3%、ボーナス返済無し。
この条件を下記の計算式に入れていく。
【利息金額の計算式】
借入金額 x 金利 x 返済年数 ÷ 2 = 利息金額
【総返済額の計算式】
借入金額 + 利息金額 = 総返済額
【月々の返済額の計算式】
総返済額 ÷ 返済回数 = 月々の返済額
この計算式を元に、今回のケースをそれぞれに入れみると、下記のようになる。
利息金額
借入金額100万円 x 金利3% x 返済年数5年 ÷ 2 = 75,000円
総返済額
借入金額100万円 x 利息金額75,000円 = 1,075,000円
月々の返済額
総返済額1,075,000円 ÷ 返済回数60回(5年 x 12ヶ月) = 約17,916円
これで分かる通り、ローンを組むのと1括で購入するのでは、今回のケースでは75,000円程多く支払われなければならない。(「元金均等返済」・「元利均等返済」については、後日別な形で説明する。)
また、ローンを組んだ場合ほぼ必ず、車両保険を付ける事になる事は覚えていこう。理由としては、仮に事故で車が大破し、ローンが残っていた場合、ローンの1括請求が行われる可能性が有るからだ。
何故か?それは貴方がお金を貸している立場で、考えてみてほしい。お金を貸す担保として、この貸したお金と同等の価値有る物で有れば、仮にお金が戻って来なくても、担保としていたモノが手に入れば、損する事は無い。
しかし、その担保していたモノが壊れて価値が無くなってしまったらどうだろう?泣き寝入りするしかない。そうならない為にも、車両保険を付けるよう強く求められる。
果たして貴方は、ローンを組んでまで車を購入するメリットは有るだろうか?
もし仮に、中古車で今手元にあるお金で買えるので有れば、そちらを1旦検討するのが賢い方法ではないだろうか?
今一度、自分の手札がどうなっているのか?下記のを参考に整理してみてくれ。
借金はおススメしない。
1枚目:貯金
貯金から生活費3ヶ月分を除くと、残っている金額は幾らか?残った金額で車を支払えるか?
2枚目:車以外に大きい支出
他に大きい支出は近々払う予定はないのだろうか?
3枚目:時間
今買わず、時間をおいて購入する事は出来ないだろうか?
4枚目:代用
車以外に交通機関・自転車・カーシェア等では代用出来ないだろうか?
5枚目:中古車
状態の良い中古車は、無いのだろうか?
以上が、私が車を購入する6つの判断基準だ。
ここまで、読まれた貴方に参考になれば幸いだ。
また、ここでは紹介しきれなかった節約方法やリース等については、後日執筆する予定だ。
今回はこれにて失敬。